6.テレコンバーターで遠くが綺麗に撮れるか確認
 家の近くの境川に最近「カワセミ」がきており、写真をとろうと思ったが人間が近づくと逃げてしまうので、現在持っている
55-250mmのズームレンズではかなり小さくなり撮れない。そこで500mm程度の望遠レンズが欲しいが安くとも12万円ほど
しており現在小遣いが不足ぎみで直ぐ買えないので、取り合えず「安い300mmレンズ」と「安いテレコンバーター」を購入して
約600mm(35mm換算)にして撮影することにした。

品物名 価格 購入先
TAMRON  SP AF 70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro 1:2
 
14,400円
15,120 円(税込)
価格.comから
イートレンドにて購入
KENKOケンコー 1.4倍デジタルテレプラスPRO300
 
15600円
16380円(税込)
ケンコー光学ショップ
(ケンコーアウトレット専門店)
合計金額31500円で、レンズは300mm×1.5(35フィルム相当)×1.4(テレコン)=630mmの予定

300mmレンズの一番安いのをWebで探したらこの14400円がもっとも安かった。この安いズームレンズにテレコンを付けて
本当に写るのか不安があり確認撮りしたのがこのページです。

(1)確認方法
下記写真のように約20m先に「視力検査表」を貼り付け条件を変えてシャープに写るかチャックしました。
焦点距離55mmで撮った例

焦点距離300mm×1.4倍で撮った例
 

撮った写真をディスプレイに原寸サイズで表示し、「視力検査表」の同じ箇所を切り抜いて貼り付けました。
下図が縮小も拡大操作もしていない切り取り写真でが、この写真をみて比較・評価しました。
なお、今回のテスト用元写真は「記録画素数1220万」「サイズ:4272×2848」の設定で撮影です。


(2)焦点距離300mm×1.4倍 (TAMRON 70-300mm)+(KENKO1.4倍AFテレプラス)(露出補正-1)

・この切り取り範囲は元サイズ約16cmであり、20m離れていてもカワセミは原寸で上図程度になります。
・大きくはなるが上図のごとくボケて輪郭がハッキリしない。
・Tv(シャッター速度):1/800、Av(絞り数値):5.6、露出補正 -1、ISO感度:800


(3)焦点距離300mm×1.4倍 (露出補正-2)

・露出補正-2にすると上記(2)よりハッキリする。
・Tv(シャッター速度):1/1600、Av(絞り数値):5.6、露出補正 -1、ISO感度:800


(4)焦点距離300mm×1.4倍 (露出補正0)

・露出補正-2で明るくなるが、上記(2)よりハッキリしない
・Tv(シャッター速度):1/160、Av(絞り数値):8.0、露出補正 0、ISO感度:800


(5)焦点距離300mm×1.4倍 (レンズ側M→焦点マニュアル調整)

・レンズ側Mにして、焦点をマニュアル調整した場合で、特別目立った改善はない
・Tv(シャッター速度):1/200、Av(絞り数値):7.1、露出補正 -1、ISO感度:400


(6)焦点距離300mm×1.4倍 (カメラモードM ⇒ 露出を一段落とす)

・焦点はAF機能で合わせ、カメラの撮影モードをMに設定し露出を一段落とした例
・自動設定で1/200、F7.1だったのでシャッター速度はそのままで、F7.1→F9.0で撮影
・300mm×1.4倍の状況ではこの写真が一番シャープに撮れている
・Tv(シャッター速度):1/200、Av(絞り数値):9.0、ISO感度:400


(7)焦点距離300mm (TAMRON 70-300mm)

・テレコンを止めTAMRON 70-300mmレンズのみでは各種設定変更でもAFは動作した。
・かなりハッキリ写った。
・Tv(シャッター速度):1/1000、Av(絞り数値):5.6、露出補正 -1、ISO感度:400


(8)焦点距離250mm (Canon 55-250mm)

・Canon 55-250mmレンズのみでは各種設定変更でもAFは動作した。
・上図(7)よりさらにハッキリ写った。
・Tv(シャッター速度):1/800、Av(絞り数値):5.6、露出補正 -1、ISO感度:400


(9)焦点距離55mm (Canon 55-250mm)

・上記(1)の「焦点距離55mmで撮った例」を原寸大で切り取った参考写真
・Tv(シャッター速度):1/50、Av(絞り数値):11.0、ISO感度:400


(8)結論
・(TAMRON 70-300mm)+(KENKO1.4倍AFテレプラス)の撮影では(8)の露出をマニュアルで1段落として撮ったのが
 シャープに撮れています(この場合ピントはAF撮影です)。
・これは純正レンズの「Canon EF-S55-250mm f/4-5.6」の250mmで撮った時の約2倍(300*1.4=420 で420/250=1.7倍)
 大きく写せるが、(8)と(6)の比較で判るように(8)よりシャープに見える。
・したがってマニュアル撮影で露出を一段落とせば、この「安い300mm+テレコン」撮影は十分使用できる。
・なおマニュアル撮影が面倒な場合は「露出補正-1.1」でなんとか綺麗に撮れます(-2は暗すぎ)。

・以下の写真は午後4時過ぎで少し暗かったが、ISO1600にして何とか見れる写真にはなった例。

原版を450×300 サイズに縮小表示

Tv(シャッター速度):1/400
Av(絞り数値):5.6
露出補正-1
レンズ:AF 70-300mm F/4-5.6
焦点距離:300.0mm
ISO感度:1600
テレコンバーター:ケンコー 1.4倍AFテレプラス 装着




 これは上の写真のカワセミ部を切り取り
 450×300サイズに縮小で表示




・以下の写真も1.4倍AFテレプラス 装着で撮りました。

背黒セキレイの飛び立ったところ

Tv(シャッター速度):1/3200
Av(絞り数値):7.1
露出補正-1 1/3
レンズ:AF 70-300mm F/4-5.6
焦点距離:300.0mm
ISO感度:1600
テレコンバーター:ケンコー 1.4倍AFテレプラス 装着




「マガモ」距離は20mほど離れたいたが綺麗に撮れた

Tv(シャッター速度):1/800
Av(絞り数値):7.1
露出補正-1 1/3
レンズ:AF 70-300mm F/4-5.6
焦点距離:300.0mm
ISO感度:1600
テレコンバーター:ケンコー 1.4倍AFテレプラス 装着


<結論>
露出を1段絞れば十分望遠レンズとして使用できることが判りました。

ただし連写はダメたったが詳細は、 カワセミの撮り方の検討 参照のこと。


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